あきさかり米の特徴と食味ランキングを調査!特A評価獲得の実力はいかに

akisakari_rice お米の知識あれこれ

「あきさかり」は、ふっくら食感と上品な甘みで注目を集める国産ブランド米。

北陸や四国地方を中心に栽培されており、その特徴や味わいは全国の食卓に新たな価値を提供しています。

本記事では、以下のような視点から「あきさかり」の魅力を徹底解説します:

  • 食感や甘みなどの「特徴」
  • 名前の由来や品種の背景
  • 栽培の特性や育成経緯
  • 用途やおすすめの食べ方

ごはんを美味しく楽しみたい方、家庭用のお米選びで迷っている方に役立つ情報をお届けします。

特徴

「あきさかり」は、その名の通り“秋の実り”を感じさせる、ふっくらした粒立ちと、ほどよい甘みが特長のお米です。炊き上がりはつややかで、粒がしっかりと立ち、冷めても美味しさが持続するため、家庭用はもちろん業務用としても人気を集めています。

あきさかりの特徴(食感・甘み・粘り・ツヤ)

  • 粒が大きめでしっかりとした食感
  • 甘みは強すぎず、あっさり系で食べやすい
  • 粘り気はやや控えめだが、上品な舌触り
  • 炊き上がりのツヤが美しく、見た目も華やか

食味と評価(特A・A評価など)

日本穀物検定協会の食味ランキングでは、徳島や福井で栽培された「あきさかり」が「A」または「特A」評価を受けており、安定した品質が高評価を得ています。

冷めても美味しい(お弁当向き)

粘りが適度でベタつかず、冷めても硬くなりにくい性質のため、おにぎりやお弁当に最適です。特にコンビニおにぎりなどでも重宝されており、業務用需要も高まっています。

粒の大きさ・外観の特徴

項目 あきさかり 比較品種(例:コシヒカリ)
粒の大きさ やや大きめ 中程度
見た目のツヤ 非常に良い 良い
胴割れしやすさ 少ない 普通

キヌヒカリ・コシヒカリとの比較

あきさかりは、キヌヒカリのあっさり感と、コシヒカリの甘みを両立したようなバランス型の食味です。日常的に食べても飽きにくく、和食・洋食どちらにも合いやすい万能米としての評価が高まっています。

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「正直、冷めても美味しいお米は少ないけど、あきさかりはお弁当に入れてもベチャつかず美味しいまま!毎日のお昼が楽しみになりました♪」

名前の由来

「あきさかり」という名称には、日本の実りの季節「秋」にちなんだ豊穣や繁栄への願いが込められています。

秋の収穫・繁栄への願い

秋に実る米の“盛り”の時期、つまり「秋盛り」にかけて名付けられたとも言われています。名にふさわしく、実際の収穫期も秋の中〜下旬と、もっとも稲刈りが盛んな時期に当たります。

命名に込められた意味

命名当初より「安定供給」「病気に強く」「食味の良さ」を兼ね備えた新ブランドとして育成され、地域ブランド化を見据えたネーミングとなっています。

地域別の呼び名やブランド名

県ごとに独自のブランド名を冠することもあり、徳島では「阿波のあきさかり」広島では「里山の夢」といった名前で流通することもあります。

育成・育成経緯

「あきさかり」は、1990年代後半から本格的な品種開発が進められ、平成9年(1997年)には品種登録された比較的新しいお米です。

発祥地(福井・徳島など)

この品種はもともと福井県農業試験場において開発されましたが、現在では徳島県、石川県、広島県などの各県でも奨励品種に指定されています。

特に徳島県では「あわみのり」や「越南173号」といった地域性のある品種と掛け合わせることで、地元の気候に合った改良型あきさかりが誕生しています。

交配経緯(キヌヒカリ×コシヒカリ/あわみのり×越南173号)

あきさかりは「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」から受け継いだ特性を併せ持ち、食味と栽培性の両方に優れたバランス品種として開発されました。

品種登録・育成年(平成9年/2016年奨励品種)

登録名:水稲農林第99号として登録され、2016年には多くの都道府県で奨励品種に選ばれるなど、安定した供給体制が整いつつあります。

以下は代表的な育成年表です:

動き
1997年 福井県で品種登録(農林水稲第99号)
2003年 徳島県で試験栽培スタート
2016年 徳島県奨励品種に採用

栽培特性・生育特性

「あきさかり」は、耐病性・耐倒伏性に優れており、温暖化による気候変動にも比較的強いとされています。

耐倒伏性・耐病性(高温・台風・いもち病)

  • 台風などの暴風に強く、倒伏しにくい
  • いもち病などの主要病害への耐性が高い
  • 高温障害にも比較的耐性あり

上記の特性から、農家にとってもリスクの少ない作付品種として重宝されています。

稈長・穂長・収量性(コシヒカリ比+7%など)

一般的に、コシヒカリと比べて収量が高く、穂が大きく長いため、単収(1反あたりの収量)で見ると安定感があります。

農研機構の資料によると、「あきさかり」の収量はコシヒカリ比で105〜107%とされており、採算性にも優れる品種です。

生育特性(稈太さ・成熟日数・晩性)

稈(茎)は太く、成熟期はやや晩性に分類されますが、それにより登熟が安定し、しっかりと実の詰まったお米が実るという利点があります。

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「お米って天候に左右されやすいイメージだけど、あきさかりは倒れにくくて育てやすいって聞いて驚いた!農家さんの味方だね〜」

食味評価・ランキング

あきさかりは、食味ランキングでも安定した評価を受けており、複数の地域で「A」あるいは「特A」を取得しています。見た目・香り・粘り・味・総合評価すべてにおいて高い得点を獲得しています。

食味ランキング(特A、A評価など)

公益社団法人日本穀物検定協会の最新データによると、以下の地域においてあきさかりは高評価を受けています:

  • 徳島県産あきさかり:令和4年度「A」ランク
  • 福井県産あきさかり:令和3年度「特A」ランク
  • 石川県産あきさかり:過去に「A」ランク常連

特に徳島県では、地元ブランド米として県内外での知名度が上昇中です。

地域別評価(徳島・香川・広島別)

地域によっては、同じ「あきさかり」でも育て方や気候の違いにより、味の特徴にも微妙な違いが生まれます。

地域 特徴
徳島県 ふっくら食感・冷めても美味しい
香川県 やや粘り控えめであっさり系
広島県 粒が大きく、しっかりとした口当たり

ユーザーの口コミ・評判(冷めても美味しい、あっさり味等)

ネット上では「あっさりして食べ飽きない」「弁当にぴったり」「子どもが好んで食べるようになった」などの声が多く見られます。

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「毎日のお弁当に入れてるけど、冷めてもおいしいし、粒がベチャっとならないのが最高!家族全員あきさかり派です♪」

用途・おすすめの食べ方

あきさかりは、あっさりとした味わいと粒感の良さを活かして、さまざまな料理と相性が良いのが特長です。

お弁当・おにぎり向きの特徴

冷めても硬くなりにくく、ほどよい粘りがあるので、握っても崩れにくく、かつ口当たりが柔らかいという利点があります。塩むすびや梅干しとの相性も抜群です。

薄味・炊き込みご飯・寿司に合う

  • 薄味の和食:ごはんの甘みが引き立つ
  • 炊き込みご飯:粒立ちが良く、味が染みすぎない
  • 寿司:シャリとしても適度な粘りでまとめやすい

無洗米や特別栽培米での取り扱い

最近では、無洗米仕様や減農薬の特別栽培米としての流通も増えており、健康志向の家庭にも人気です。

購入時には「徳島産」「福井産」「石川産」などの地域表示にも注目してみましょう。

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「最近、通販であきさかりの無洗米を注文したんだけど、炊飯の手間が減った上に味も文句なし!ずっとリピしてます♪」

まとめ

「あきさかり」は味・食感・外観のバランスがとれた実力派品種。冷めても美味しく、お弁当やおにぎりとの相性も抜群です。

この記事では、品種の育成背景から実際のユーザーの評判まで幅広くご紹介しました。

甘みとあっさり感の絶妙なバランスは、毎日のご飯をより楽しく、より美味しくしてくれるはず。

ご自身の食卓に合うお米を探している方は、ぜひ一度「あきさかり」を試してみてください。